しかし、考えれば考えるほどこのバーチャルという言葉は、大変奥の深い重要な概念です。バーチャルはバーチュー(virtue)の形容詞で、バーチュ ーは、その物をその物として在らしめる本来的な力という意味からきています。つまり、それぞれの物には本質的な部分があって、その本質を備えている物がバーチャルな物なのです。
現実世界を近似しつくして、すべての要素を持てば現実そのものになりま すが、一般には全てを持つわけではありません。すべての要素のうちの重要な要素、すなわちエッセンスだけをもったものがバーチャルリアリティとな ります。と考えると、次にその重要な要素とは何かという問題となりますが、それは目的によって違います。例えば「バーチャルヘリコプター」を、操縦士のトレーニングをするためのものとすると、飛行機などのフライトシミュ レータがそれにあたります。また、ヘリコプターに乗っている感覚を味わい楽しむためのものとすれば、それはゲームマシンのようなものになるかもし れません。輸送が目的であれば、気球のようなものもバーチャルヘリコプターといえるかもしれません。このように、目的に合致した現実のエッセンスを有するものが、バーチャルリアリティであるわけです。
現実世界を近似しつくして、すべての要素を持てば現実そのものになりま すが、一般には全てを持つわけではありません。すべての要素のうちの重要な要素、すなわちエッセンスだけをもったものがバーチャルリアリティとな ります。と考えると、次にその重要な要素とは何かという問題となりますが、それは目的によって違います。例えば「バーチャルヘリコプター」を、操縦士のトレーニングをするためのものとすると、飛行機などのフライトシミュ レータがそれにあたります。また、ヘリコプターに乗っている感覚を味わい楽しむためのものとすれば、それはゲームマシンのようなものになるかもし れません。輸送が目的であれば、気球のようなものもバーチャルヘリコプターといえるかもしれません。このように、目的に合致した現実のエッセンスを有するものが、バーチャルリアリティであるわけです。
— 舘暲、『ロボットから人間を読み解く』、NHK出版、1999。 (via ishibashi)
Reblogged from zero reblogs